テクニカルイラストレーション 平成29年度後期技能検定について

一昨日、兵庫県職業能力開発協会が主催する説明会に出席してきました。
「平成29年度後期技能検定等の実施に係る説明会」
技能検定(実技試験)を実施する事業所の事務担当者が出席する会議です。

弊社はテクニカルイラストレーションCAD作業の実技試験会場となっているので、今年度の実施内容を聞いてきました。実技試験実施日は平成30年1月14日です。

会社の所在地が大阪なのに、何故兵庫県?と疑問に思われるかもしれませんね。その理由をこれからお話します。

検定職種としてテクニカルイラストレーションの作業には「手書き」と「CAD」の2種類の設定があります。いずれを実施するか都道府県によって違いがあります。

平成29年度後期でテクニカルイラストレーション試験を実施するのは下記の都道府県です。
「手書き」と「CAD」の両方を実施する都県—茨城、栃木、群馬、千葉、東京、神奈川、岐阜、静岡、三重、高知、佐賀、長崎
「手書き」のみ実施する府県—愛知、大阪、奈良、熊本
「CAD」のみ実施する県—山形、新潟、山梨、兵庫

このように、大阪府は「CAD」は実施していません。過去に問い合わせた際、CADによる不公平さに問題があるとの見解でした。テクニカルイラストレーションに近い職種として、「機械・プラント製図」があります。この職種についても平成29年度後期は「手書き」のみ実施となっているので、現在も大阪府の方針は貫かれているのでしょうか?

技能検定の実施を計画した2011年当時、実際の事業所は大阪でしたが、登記上の本社はまだ兵庫県にありました。私も含め、社員のほとんどが兵庫県在住です。「ならば兵庫県で」ということで、協会に問い合わせたところ、とても前向きな回答をいただき、それからのご縁となっています。

昨年までは東京都も長年の間、テクニカルイラストレーション技能検定が実施されていませんでした。その為、東京在住者であっても神奈川や千葉に受験しに行かねばならないということでした。平成28年度の試験では東京在住の方が、大阪にある弊社事業所で2級を受験し合格しましたが、合格証書は兵庫県知事ということになります。住んでいる地域に関係なく全国どこで受験しても良いことになっているのです。

とは言え、日本の中心東京都で実施されない状況が続くのもよくないと思っていました。今年になって日本ビジュアルコミュニケーション協会(通称:JAVC)が、東京都職業能力開発協会に要望した結果、ようやく今期から東京での実施が決まりました。ちなみに弊社はJAVC関西支部として、テクニカルイラストレーションの教育活動を行なっています。

平成29年度技能検定

テクニカルイラストレーション技能検定の内容について、話を元に戻します。
テクニカルイラストレーションについては1~3級の等級がありますが、1級、2級は隔年実施の為、今年度は3級のみの実施となります。1,2級の受験を検討されている方は、平成30年9月の公示までまだ1年あります。この1年間しっかりと準備しておいてください。

実施日程
受験申請:平成29年10月2日(月)~10月13日(金)
実技試験問題公表:平成29年11月27日(月)
実技試験日:平成30年1月14日(日)
学科試験日:平成30年2月4日(日)
合格発表日:平成30年3月16日(金)

今年度の技能検定試験では昨年までと大きく異る点があります。
(1)受験申請時に本人確認書類として、運転免許証等の写しの提出が必要です。
(2)2・3級の実技試験の受験において、実技試験手数料の減免措置が受けられます。
(3)上記(1)(2)より、受験申請書の様式が変わりました。

関西地方おび中国地方で、テクニカルイラストレーションCAD作業を実施するのは兵庫県のみとなっています。もしそのエリアにお住まいの方で、受験を検討されている方は今のうちに、弊社にお問い合わせください。
ニテコ図研お問い合わせページ

弊社での受け入れ人数には限りがあります。定員に達した場合には締め切らせていただきます。また、受験希望者が2名に満たない場合には実技試験の実施を中止いたします。

テクニカルイラストレーションに限ったことではありませんが、試験予定となっている各都道府県であっても、設備の都合で実技試験の人員に制限枠があり、先着順に受理することが多いようです。また受験者が少ない場合は、実技試験を実施しないことがあります。その為、受験申請期間中に実技試験実施場所の確定・確認を早めにしておく必要があるのでご注意ください。

 

技能検定制度ついての詳しい情報

技能検定について(中央職業能力開発協会)

 

テクニカルイラストレーション技能検定試験の勉強方法について

テクニカルイラスト関連セミナーの開催情報—日本ビジュアルコミュニケーション協会

AutoCADを使ったテクニカルイラスト作成のトレーニング—CADCIL(弊社運営のCADスクール)

コメント

  1. […] 技能検定については以前の記事で詳しく書いていますので、そちらをご覧ください。 […]

  2. […] […]

  3. […] 技能検定については以前の記事で詳しく書いていますので、そちらをご覧ください。 […]

  4. […] 3級の合格者には都道府県知事の合格証書が交付され、テクニカルイラストレーション技能士と称することができます。過去の技能検定の記事も合わせてご覧ください。「テクニカルイラストレーション 平成29年度後期技能検定について」 […]

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