Autodesk Inventorを業務で使用する場合、ソフトをインストールしてすぐにモデリングを始めるのではなく、自社の運用に合わせたプロジェクト(.ipj)を作成しておくことが重要です。
特に、複数の設計者でデータを共有したり、社内サーバーでデータを管理したりする場合は、プロジェクト設定がデータ管理の重要なポイントになります。
Autodesk Inventorのプロジェクトとは?
Inventorのプロジェクトファイル(.ipj)は、簡単にいうと、**「設計データがどこに保存されているのかを管理するための設定ファイル」**です。
パーツ、アセンブリ、図面などのファイルが保存されている場所をInventorに認識させることで、設計データ同士の関連付けを正しく管理できます。
データの関連付けを正しく管理する
Inventorでは、パーツ(.ipt)、アセンブリ(.iam)、図面(.idw、.dwg)など、複数のファイルが相互に参照し合っています。
例えば、アセンブリに複数のパーツを配置している場合、アセンブリファイルは各パーツファイルを参照しています。
プロジェクトを適切に設定しておけば、これらのファイルがどこにあるのかをInventorが正しく把握できるため、ファイルのリンク切れなどのトラブルを防ぎやすくなります。
作業環境やライブラリを共有できる
プロジェクトを利用することで、自社で使用するパーツライブラリや図面関連の設定などを、設計環境に組み込んで運用できます。
複数の設計者が同じルール・環境で作業するためにも、プロジェクトの設定は重要です。
デフォルトのプロジェクトのままではダメなのか?
Inventorをインストールした直後は、デフォルトのプロジェクトが設定されています。
簡単な操作を試すだけなら問題ありませんが、実務で本格的に使用する場合は、自社の運用に合わせてプロジェクトを設定することをおすすめします。
ファイル管理が複雑になる
デフォルトの状態でパーツやアセンブリなどを保存していくと、データがさまざまな場所に保存され、後から「どこに何のファイルがあるのか」が分かりにくくなることがあります。
さらに、後からフォルダを整理したり、ファイルを別の場所へ移動したりすると、ファイル間の参照が切れてしまう可能性があります。
アセンブリを開いたときにパーツが見つからない、といったトラブルにつながることもあります。
他のPCや設計者とのデータ共有で問題が発生する
個人のPC環境に依存した設定で作業していると、作成したデータを別のPCへ移動した際に、ファイルの参照先が見つからなくなる場合があります。
特に社内サーバーを利用して複数の設計者でデータを共有する場合は、最初にデータの保存場所やプロジェクト構成を決めておくことが重要です。
自社独自の設計環境を構築しにくい
企業によって、使用する図面枠、表題欄、材料、標準部品、ライブラリなどは異なります。
Inventorを自社で本格運用するのであれば、こうした自社独自の設計環境についても、あらかじめ整理しておく必要があります。
Inventor導入時にプロジェクト設定を行うことが重要
Inventorを初めて導入する場合、操作方法を覚えることばかりに目が向きがちです。
しかし、実際の業務では、
- どこに設計データを保存するのか
- パーツ・アセンブリ・図面をどのように管理するのか
- 社内でどのようにデータを共有するのか
- 標準部品やライブラリをどのように管理するのか
といったデータ管理のルールが非常に重要になります。
そのため、本格的にInventorを運用する前に、自社の設計環境に合わせたプロジェクトを作成しておくことをおすすめします。
まとめ
Autodesk Inventorを業務で使用する場合、最初に自社用のプロジェクト(.ipj)を作成し、データの保存場所や管理方法を明確にしておくことが重要です。
適切なプロジェクト設定を行うことで、
- ファイルを整理しやすくなる
- ファイルのリンク切れを防ぎやすくなる
- 他の設計者やPCとのデータ共有がしやすくなる
- 自社独自の設計環境を構築しやすくなる
といったメリットがあります。
Inventorを本格的に導入する場合は、モデリングを始める前にプロジェクト設定を確認しておきましょう。
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